過去ログ - 【ゆるゆり】櫻子「ねえ、花子。今日、楽しかった?」
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37:名無しNIPPER[saga]
2015/08/03(月) 20:38:44.44 ID:ED8Np3Nlo
櫻子「……ちょっと頭痛が痛いんだけど」

私が悩んでいると、花子は少しだけ声を出して笑った。

櫻子「……なに笑ってんの」

花子「櫻子は子供っぽいし、だけど子供じゃないし」

櫻子「そりゃ、花子よりはお姉ちゃんだからね」

花子「だから、花子より先を行ってるんだし。……どうやったってそんなの埋められないし」

ずっと淡々とした調子だった花子の声が、揺れ動くのを感じた。

花子「……大人になりたいんじゃないんだし。櫻子と一緒になりたいんだし、櫻子と一緒にいたいんだし!」

櫻子「……花子?」

花子「だけど花子は子供だから! 櫻子お姉ちゃんに甘えたいし! 甘えちゃうし、ちっちゃいから……。
でも、もう見て見ぬふりはいやで……ちゃんと向き合いたくて、面と向かって言えるようになりたいから……だから、だから」

……薄々と気が付いていたのかもしれない。
今、ここで、一緒に眠ろうとしたのも、帰ってからの花子の様子がおかしかったせいだったりするのかも。
淡々としていても、時折軋みを覗かせていて、それは覗かせるたびに更に増していって。
もしかして、私が部屋に来た時に、花子の応対する声が小さかったのは、眠かったからじゃなくて、
ずっと悩み事を抱えていた結果で、私に取り繕う態勢を整えるのに、少しのラグがあったからかもしれない。


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