過去ログ - 涙目で熱い吐息を漏らす姉が弟に抱かれる話
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1: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/04(火) 13:31:47.60 ID:WzVT+YyMO

定間隔に聞こえていた線路の継目を踏む音が、少しそのテンポを落としてきた。

さっきまで見えていた空は、今は聳え並ぶビルに隠れている。

大都会という程ではない地方都市でも、その地域で最も大きな駅に近付いているのだから当然の光景だ。


流れる看板にはどれも見覚えがある。

前にここを訪れたのは三ヶ月前、5月の連休の事だった。


明るいブラウンのタイル張りのビルが間近に視界を横切った、それを合図とするように車窓の色が変わる。

列車が河口に近く広い川幅を渡る橋に差し掛かり、再び空が眼前に広がったのだ。


僕は隣りの空席に置いた荷物を膝に載せかえ、もう一度車窓へと視線を戻した。

数分前、まだ建物の少ない地域を走っていた時から気にとめていた入道雲は、高さをぐっと増したようだ。

その覆い被さるような堂々とした姿が背負う青は、僕と姉が他人になったあの日の空によく似ていると思った。

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2: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/04(火) 13:32:32.19 ID:WzVT+YyMO

……………
………


以下略



3: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/04(火) 13:33:27.00 ID:WzVT+YyMO

「弟ができるの嬉しいよ」

「…僕も嬉しい…かな…」

以下略



4: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/04(火) 13:34:37.42 ID:WzVT+YyMO

程なくしてそれぞれの親は結婚し、四人で暮らすようになった。

近い年頃の姉弟となった僕達は自然と打ち解けていった。

以下略



5: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/04(火) 13:35:14.64 ID:WzVT+YyMO

「お前、いっつもあのオンナと一緒にいるなー」

「当たり前だよ、姉ちゃんだもん」

以下略



6: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/04(火) 13:35:42.20 ID:WzVT+YyMO

「──ちびちゃん、そろそろ好きな娘とかいる?」

「そんなのいない」

以下略



7: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/04(火) 13:36:19.26 ID:WzVT+YyMO

………



以下略



8: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/04(火) 13:36:48.02 ID:WzVT+YyMO

「はじめまして」


姉ちゃんは少し緊張した声色で婆ちゃんに挨拶をし、ぺこんと頭を下げた。
以下略



9: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/04(火) 13:37:20.48 ID:WzVT+YyMO

滞在したのは五日か六日、そのあいだ僕と姉ちゃんは地元ではできないような遊びに夢中になり日が暮れるまで外を駆け回った。


「婆ちゃん! 胡瓜かじりたい!」
以下略



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