過去ログ - 涙目で熱い吐息を漏らす姉が弟に抱かれる話
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30: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/05(水) 12:01:27.44 ID:xZPme1KjO

「大丈夫かい? もう少し中に、バッグが挟まってしまうよ」

「ありがとうございます」


優しそうな中年サラリーマンが無理にスペースを作ってくれて、僕らはなんとか車内におさまった。

シューッという音と共にドアが閉まった時、なんとなく慣れた地元の世界まで閉じられたように感じられてまた鼓動が速くなった。

すぐに電車は動き始める、買った切符は隣市に入ってすぐの駅までだった。


「これでしばらくは見つかりようが無いね」


姉ちゃんは周りの大人達に聞こえない程度の小声でそう呟いてくすくすと笑った。

僕はその手を握る力が無意識に強くなっていた事に気づき、ふっと緩めた。

すると姉ちゃんはその手の力をぎゅっと強めて、僕の顔をじっと見つめ小さな声で言った。


「ほんとは私も不安なの。だから守ってね? 頼りにしてるよ、ちびちゃん」


返事はできなかった。

だからその代わりに僕は手を握り返す力をもう一度強くした。


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