過去ログ - 涙目で熱い吐息を漏らす姉が弟に抱かれる話
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52: ◆LRJytAPfz.[saga]
2015/08/06(木) 12:28:56.32 ID:lxFZTh2rO

何度か「曇ればいいのに」と零し、真っ青な空を恨んだ。

しかしその呪いは後になって効き、しかも少々過ぎたものだったらしい。


「……やばいかも」


姉ちゃんがそう言ったのと、低い地鳴りのような音が届いたのはほとんど同時だった。

山々の背後に姿を隠しつつ忍び寄っていた雨雲が、いつの間にか僕らの頭上に覆い被さろうとしていたのだ。

夕立がくる、しかも避けようが無い事はすぐに解った。


程なくして煤けた鼠色だったアスファルトに黒い水玉模様が生まれ始め、埃臭いような雨の香りが辺りに満たされていった。

僕らはリュックサックに入れていた安物のレインポンチョを羽織り、どこか雨宿りできるところを探した。

しかし結局、雨宿りに適した場所はかなり歩くまで無かった。


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