過去ログ - 旅人「モンスター娘に殺される話」
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2015/08/04(火) 18:47:09.11 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 「んじゃ、ここまでだ。後は自力でな」 
  
 街が目視できる距離。青年は馬車を降りた。 
22:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:51:37.36 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 夜。 
  
 空にたなびく灰色の雲が月にかかり、闇を濃くした。 
23:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:52:19.68 ID:Qo4PdzSj0
  
 叫びに、その詰所じゅうの兵士が気付く。 
  
 「敵襲!!」 
  
24:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:57:03.03 ID:Qo4PdzSj0
  
 「さぁて……」 
  
 周囲に人影はない。 
  
25:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 18:57:31.80 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 部屋を出た瞬間、鉢合わせた兵士の一太刀をかわし、槍で足をすくう。 
  
 倒れた相手の手を踏みつけ、落ちた剣で、その手を縫いとめた。 
26:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 19:01:00.75 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 旅人らしい格好を、黒装束の上に、 
  
 男は、街外れに置いた荷馬車へと戻った。 
27:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 19:01:35.48 ID:Qo4PdzSj0
  
 「……そーいう話じゃあなくて」 
  
 「まだ慣れてないのか、ウブで可愛い子がいて、つい気が乗っちゃってさ」 
  
28:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 19:06:29.53 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 運ばれていく駕籠。そしてその周囲を守る兵士達。 
  
 それを遠くから観察する、二人。 
29:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 19:07:22.31 ID:Qo4PdzSj0
  
  
 山道に入れば、どうしても隊列は伸びる。 
  
 視界も、足元も、悪くなる。 
30:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 19:08:04.57 ID:Qo4PdzSj0
  
 倒れた巨木を乗り越えようとする、分断された兵士ら。 
  
 だが、その背後から悠然と近づく、足音。 
  
31:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 19:09:17.87 ID:Qo4PdzSj0
  
 「密集陣形! 駕籠を守れぇ!」 
  
 「また木がくるぞ!」 
  
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