過去ログ - 旅人「モンスター娘に殺される話」
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62:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:12:40.14 ID:Qo4PdzSj0
堂に至る道も、険しい山道であったが、
裏から出た先は更なる獣道。
もちろん馬車など通れようはずもない。男と少女の二人だけ。
荷馬車。そして女と大男は、予定通りのルートで回り道することとなる。
「目ぇつけられた可能性もあるからな。二人きりもなんだが、この山を越えるまでは我慢してくれ」
比較的歩きやすい道を案内しながら、声をかける。
こくん。少女は頷くのみ。
「こっちだ」
倒木に上り、手を差し伸べる男。
「……」コクン
少女はその手をとり、ぐいっと倒木の上へ。
そこで抱えられ、ひょいと反対側へ下りる。
「さて……そろそろヌシの領域だ。危険はないから、騒いだりするなよ」
振り返り、少女の眠たげな目を見て
「ま、……その心配はないか」
「……」
地面は、丈のある草に覆われ、木の枝やツタだらけ。
どんどん進みづらくなっていく。
と、
がささっ
何か、這いずる音がした。
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