過去ログ - 旅人「モンスター娘に殺される話」
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68:名無しNIPPER[saga]
2015/08/04(火) 20:20:12.16 ID:Qo4PdzSj0
「その背に乗り、空の果て。星々の……神々の世界を目指した」
「行けたの?」
「……」
男は首を横に振る。
「神が、認めていない者の侵入を、許すはずがない。……神はペガサスに命令した。……そいつを振り落とせ、とな」
びくり、少女は肩を縮こめた。
「……けどな、ペガサスはその命令を拒んだ。この人を死なせることなど、できない……と」
「じゃあ……」
「いや、そいつは死んだよ」
「ぇ……」
「…………そのままでは、神の命に背いたペガサスが殺されてしまう。……そう考え、そいつは自ら、ペガサスの背から、飛び降りた」
「……そんな」
少女の手を、男が握る。
「満足だったろうさ。……少なくとも、納得はしていたはずだ」
「…………じぶんで、えらんだから……?」
「そうだ。……悔いはないだろう。…………ちなみに、あの星と……あの星、それと、あれだったかな」
木々の隙間に見えた、星の群れをさして
「ペガサスの星座。……そいつ自身は辿り着けなかったが、ペガサスは、星の世界に行けたんだ」
「…………」
少女が、頭を、男の腕にのせる。
目をつぶり、ぴたりとくっつく。
「………………おやすみ、なさい」
男は、反対の手で、獣の耳を撫でた。
「……おやすみ」
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