5:名無しNIPPER
2015/08/04(火) 23:26:20.68 ID:t66T3ScHO
「…くそっ」
「そろそろ…か」
気を抜けば…いや、気持ちなんて関係なく、気がつけば体の崩壊を告げる灰が降り落ちる。
6:名無しNIPPER
2015/08/04(火) 23:36:33.95 ID:t66T3ScHO
「流石に、いきなり出てったのはマズかったか」
2日と経たない内に携帯の着信履歴は真里と啓太郎で埋め尽くされた。
余りにもしつこかったので携帯は川に投げ捨てた。
7:名無しNIPPER
2015/08/04(火) 23:51:56.49 ID:t66T3ScHO
「っ…」
気づけば、独り言が多くなっている。
「ちっ…」
8:名無しNIPPER
2015/08/04(火) 23:59:25.08 ID:t66T3ScHO
「テメェはもうそこでじっとしてろ！！ いるだけ無駄だ！」
「は…はい……」
9:名無しNIPPER
2015/08/05(水) 00:14:46.91 ID:b3KqilrLO
琢磨、って名前だったか。
ラッキークローバーの一員で、何度も俺達と戦った男ーー
「お前っ…！」
10:名無しNIPPER
2015/08/05(水) 00:30:31.61 ID:b3KqilrLO
「……」
「……」
近くに積んであった手頃な資材の上に腰を下ろす。
11:名無しNIPPER
2015/08/05(水) 00:48:10.08 ID:b3KqilrLO
いきなり……何、を
「あの時……王の力で不死身になった冴子さんを見て、怖くなったんですよ」
「人間の姿を捨てた冴子さんが……捨てても、平然としていた冴子さんが……」
12:名無しNIPPER
2015/08/05(水) 00:57:00.58 ID:b3KqilrLO
そんなの決まっている。 これまで、散々迷って、迷って、ようやく決めたんだから。
「俺は人間の味方として…乾巧として生きる……これまでも…これからもだ」
「……だけど」
13:名無しNIPPER
2015/08/05(水) 00:59:59.90 ID:b3KqilrLO
「……」
立ち上がり、置いてあるバイクへと歩く。
「乾さん！」
14:名無しNIPPER
2015/08/05(水) 01:05:59.97 ID:b3KqilrLO
「俺だって……まだ生きていたいさ」
「……」
「死ぬのは怖い。 今だけじゃない。 昔から、怖かった」
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