過去ログ - 【がっこうぐらし】慈「めぐねえハーレム?」【安価】
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65: ◆vcwOztGGw2[saga]
2015/08/09(日) 02:40:47.35 ID:SxTYN0/K0
胡桃「めぐねえ、怪我してないか?」

 呼吸が整い、息苦しさがなくなった頃。
 携帯を拾ったらしい恵飛須沢さんが私達を照らし、おそるおそる声をかけた。
 彼女の手にはシャベル。それをいつでも振り下ろせるように構えている。
 警戒されてるみたいだ。

慈「うん、大丈――」

由紀「めぐねえ!」

 返答し、床に手をつけ立ち上がろうとする。
 笑いかけようとしたその時、私の前に丈槍さんが立った。まるで私を庇うように。

慈「た、丈槍さん。落ち着いて」

由紀「めぐねえを、どうするの?」

 震える声で丈槍さんは問う。
 疑うのは当然のこと。
 だって、どうやって人間があれになるのか、まだはっきりと判明していないから。
 屋上での出来事を考えるに、生死は関係ない。おそらく怪我をしているかしていないか。となると、ああなる怪我の種類が分かっていない今、私は警戒されるべきなのだ。

胡桃「……傷がないか見る」

 丈槍さんの真剣な様子に恵飛須沢さんは目を逸らし、答える。
 その視線の先には、先程私を襲っていた奴が。
 とても人間とは思えない形相で倒れているそれを見て、恵飛須沢さんは悲しげに苦しそうに顔をしかめた。

由紀「――あ」ハッ

由紀「ご、ごめん」

胡桃「いいよ。薄情だとはわかってるんだ」

 由紀さんもまた、悲しそうな顔をする。
 ――恵飛須沢さんだって、好きで私を疑ったり、シャベルを振るったりしていない。それを思い出したのだろう。

悠里「大丈夫。先生に傷はないわよ。痣はあるけど」

 いつの間にか私の近くへやって来ていた若狭さんが静かに伝える。
 確かに、傷はなさそうだ。触れて軽く押すと痛む程度。ダメージはあるけど、問題はなさそう。

胡桃「そっか……よかった」

由紀「めぐねえ」

 ほっと、場の雰囲気が和らぐ。
 床に座る私へ飛びつくように抱きついてくる丈槍さんを受け止め、私は大きく息を吐いた。
 ――ひとまず、脅威は去った、のよね。
 携帯のライトに反応したのは二体。廊下に投げたから、多分近くにあれはいないはず。
 今考えると、あの時廊下に携帯投げたのは危険な行為だったわね……。



 1・近くの教室へ
 2・職員室方面を目指す
 3・その場で休憩(会話相手を選択可)

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