過去ログ - 八幡「誕生日プレゼント?」小町「これが小町からの誕生日プレゼントだよ」
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黒猫
◆7XSzFA40w.
[saga]
2015/08/13(木) 03:32:42.96 ID:VK9XCbMA0
部活仲間と割り切る事もできるが、
俺としては部活だけで結び付いている関係とは考えたくもなかった。
だとしたら、俺と雪ノ下の関係とはどういうものだろうか。
今はよくわからない。
けれど、嫌いではない関係に俺は安堵に近い感情を覚えた。
俺は部室と同じように緩やかに紡ぐ今の時間に心に安らぎを感じ取っていた。
雪乃「ガムシロップもあるけれど」
八幡「いや、このままでいい。香りも味もいいけど、部室で飲んでいるのとは違うよな?」
雪乃「あら、気がついたようね」
八幡「さすがに毎日のように飲んでいたからな」
雪乃「これはアイスティーにあうようにブレンドされたものよ」
八幡「なるほどな……、これはいいな」
俺はもう一口グラスに口をつける。
俺には自慢するような紅茶の知識なんて持ち合わせてはいない。
それでもなんていうか、
雪ノ下が淹れる紅茶のうまさに飼いならされてしまった言うか、
調教されてしまったというか。
なんていうか、
まあ、胃袋を握られてしまったのだろう。
……紅茶限定だけど。
雪乃「……ひ、比企谷君っ」
これは珍しい。
雪ノ下が声を裏返して言葉に詰まっただけでなく、
何とも言えない恥じらいを帯びた顔をしている。
俺、なんかやばい発言したっけ?
どうも思い付かないのだが。
とりあえず俺の方から出てしまうとどつぼにはまるし、ここは様子見だな。
八幡「ん、なんだ?」
雪乃「こ、これをあげようと、思って」
雪ノ下がソファーの横から取り出した物体は、
綺麗にラッピングされた、
まあ……誕生日プレゼントなのだろう。
見た目からすると、本かなんかだろう。
本なら雪ノ下らしいし、この薄さと大きさからすれば、本以外は思い浮かばないしな。
八幡「えっと、それって……?」
雪乃「今日が比企谷君の誕生日だったはずよね。
私も比企谷君から誕生日にプレゼントをもらったわけだし、
お返しをしないわけにはいかないわ」
八幡「それはすまないな。ありがたく受け取らせてもらう」
受け取った重さからも、やはり本のようだ。
ようやく重圧感から解放された雪ノ下は、
ほっとした表情を浮かべながら紅茶を飲み、手にしたグラス越しに俺を覗きこんでいた。
八幡「開けていいか?」
雪乃「どうぞ」
八幡「では遠慮なく……………………、えっと、これは?」
雪乃「数学の問題集よ。表紙に書いてあるじゃない」
そりゃあ表紙にはでかでかとセンター試験模試問題集と書かれてはいる。
これって誕生日やクリスマスプレゼントで、
親が子供から反感をかうプレゼント第一位を毎年独走するプレゼントではないでしょうか?
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