6:名無しNIPPER[saga]
2015/08/08(土) 00:03:49.37 ID:U8OKF6If0
「あ、あ、あ……」
頭の上に、街行く人の頭の上に数字が見える。
12、1、2、2、4、7、3……
そして、夥しい数の『0』。
0000000000000000……
数字は歳を取っていれば大きくなるわけではなかったが、老人で0は一人も見かけなかった。
赤ん坊や子供は等しく0、稀に中学生に1や2が乗っていて、高校生になると半分くらいが『数字持ち』だった。
男女に差はない。
しかしチャラ男やギャルはそれ相応の大きな数字を掲げていた。
「ま、間違いない……これは……」
『経験人数』。
童貞にとって『0』と『1』の差がどれほどのものかは言うに及ばないが、彼らの頭の数字は、惜しげもなく彼ら自身のトップシークレットを曝しているのだ。
気が付けば口があんぐりと開いていた。
人はあまりの衝撃に相対すると、等しくだらしない顔になるのかもしれない。
そして『魔法』という『処女』を打ち倒す力を得た今、この数字の意味するものは。
「あら、案外近くにいたわね。『数字無し』」
「!!」
数字のない奴……イコール『言うまでもない奴』が『魔法使い』もしくは『魔女』であることの証明なのだ。
「ヴァージン・ミーツ・チェリーってとこかしら。童貞さん、ハロ♪」
振り返った先には赤髪の女が居た。
頭に数字はない。
すなわち『処女』ッ!!
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