7:名無しNIPPER[saga]
2015/08/08(土) 00:12:18.80 ID:U8OKF6If0
「早速現れやがったか……魔女め」
「とんだ言い草ね。童貞は皆好きでしょ、処女」
その心理に九割五分間違いはないが、今この時において、話は全く別。
童貞である俺は、この処女を名乗る女に殺される運命にあるのだ。
さっきから一つも冗談を言っている顔をしやがらん。
背中を嫌な汗が一筋伝った。
二日酔いの勢いに任せて、どうやら俺はとんでもないことに巻き込まれてしまったらしい。
「っていうかあなた、もしかして魔法使えるようになったばっかり?」
「は、はははぁ?!どどど童貞ちゃうぞ!!」
「クス、やっぱりね。魔女って言い方をしないもの、私たちは」
「何?」
「魔法を使えるようになった童貞や処女は『妖精』っていうの。男女等しくね。そんな初歩的な知識も知らないなんて、よっぽど戦わずに逃げ回ってるか、魔法に覚醒したばっかりか……いずれにせよ、私の敵じゃないって事よね♪」
女は妖しく唇をぺろりと舐めた。
不覚にも興奮した。
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