15: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/08/07(金) 23:52:58.10 ID:N6QgKwrI0
「なんだよそれ。で、何買って帰ればいいんだ?」
『んーとね、洗剤とー。あとはろうそくかな?』
「洗剤とろうそく? 変なチョイスだな」
『まーまー細かいことは気にしない。早く帰って来てね? あ、それと』
「追加か?」
『ううん。朝言えなかったからずっと気持ち悪くて。お誕生日おめでとう、お兄ちゃん』
「……おお。ありがとう」
『うん。それだけだから。じゃあよろしくね?』
「任せとけ」
電話を切った。電話越しの小町の背後が騒がしかったのはテレビか何かだろうか。
毎年小町は祝いの言葉をくれるけれど、改めて言われるとやっぱり嬉しいもので。
通話を終えた携帯を眺めていると、ふと気が付いたことがある。
通知が1件。電話のところに着信を示すマークが付いていた。また気が付かないほど集中していたのか。電話マークをタップして、画面をしげしげと見つめる。
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