18: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/08/07(金) 23:56:33.58 ID:N6QgKwrI0
小町のお使いを終えて、ようやっと家路につく。
汗をかくのも嫌なので、比較的のんびりとしたペースで走る。それでも、纏わりつく夏の暑さの前には無駄な抵抗なようで、ほどなくして額や背中に不快な汗が流れ始めた。これはもう季節柄仕方がないことだ。
家までもう少し、というところで街灯のない区間に入った。
普段はLEDライトを付けていても目をこらさないと見えない道が、今日はやけにはっきりと見える。疑問に思って夜空を眺めた。
雲ひとつないそこには、赤々とした8月の半月があった。恐らくはそれが、帰り道を優しく照らし出している。
あまりの禍々しい赤さに、脚を止めて思わず見入ってしまった。
49Res/22.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。