28: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/08/08(土) 00:10:44.84 ID:fe/1sMHr0
「よーし。どなたか電気消していただけませんか?」
「あたしが行くよ」
「ありがとうございますー結衣さん」
ふっと、電気が消された。
暗闇の中で、カチ、カチ、というチャッカマンの音が断続的に響く。
その音が鳴る度に、1本、また1本と、小さな灯は輝き始める。少しづつ部屋の明度は上がり、やがて18回目の音が鳴り終えた。
「……綺麗だね」
「ええ、本当に」
ぼんやりと、ろうそくが灯す明かりの中で由比ヶ浜は呟く。雪ノ下も優しく微笑んで、あとに続いた。俺はその灯が作り出す原始的な明るさの中で、ただ今日のことを想い起こしていた。
「じゃあお兄ちゃん。やっちゃって下さい!」
「ああ」
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