57: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/08/24(月) 10:06:10.60 ID:aYmvm1JN0
いつになく弱気に感じる鳥海は湯船に顔ごと浸かる。
それでもいつまでも潜っていられない。息が続かないからな。
顔を上げた鳥海にすぐ話しかける。そうしないと、またすぐに同じことをしそうだった。
「もっと胸を張れよ。ちゃんとあたしに勝ったっていうのに」
「……ごめん」
「なんでそこで謝るんだよ。模擬戦の最後もそうだけどさ」
鳥海は無言だった。
でも横顔を見てると、なんつーか葛藤? そんなのがありそうだった。
あたしと目を合わせたくなくなるようなもんなのか、それ?
せっつきたい気持ちを我慢して、とにかく話してくれるまで待つ。今なら時間だけはたくさん有りそうだし。
「摩耶に八つ当たりしてた」
しばらくするとそう言われた。
「八つ当たり?」
「一昨日の夜、司令官さんに怒られてたの」
一昨日っていうと鳥海とケンカした前の日か。
「なんで鳥海が怒られなきゃなんねえんだよ?」
「気づいてた? 司令官さん、摩耶が秘書艦になってから毎日遅くまで残業してたんだよ」
「え!? あいつ、そんなことは一度も……ああ、言わないんだっけ」
「うん、言ってくれないの。初めの内はそれでも手は出さないようにしてたの。摩耶も初めてのことをいきなり任されちゃったんだし」
「それなのに、あたしが神通と自主トレしてたから……だから怒ってたのか」
話が読めてきた。だけど鳥海は違うとばかりに首を横に振る。
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