62: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/08/24(月) 10:10:24.40 ID:aYmvm1JN0
「そうだ、提督。約束通りに教えてくれよ」
「約束って……何かあったか?」
「おいおい忘れんなよ。模擬戦が終わったら、あたしが鳥海に愛想を尽かされないって言い切った理由を教えてくれるって話だったろ」
「ああ、あれね。鳥海が摩耶の話をする顔を見れば分かる」
「それで?」
「それだけだ」
「なんだよ、それ! あんな言われ方したら特別な理由があると思うじゃん」
「くくく……だが十分な理由だろ。足りないのか?」
「いや、そうだけどさ……ったく、しょうがねえ。まあ間違ってもなかったんだろうし」
今になって乗せられただけのような気がしてきたけど、終わってみれば悪くなかったかもしれないなんて思えてしまう。
あたしたちの関係を見直すいい機会になったのは確かなんだし……二人の関係か。
「なあ提督。あんたにとって鳥海ってなんだ?」
もう酔ってんのか、あたしは?
氷の上に飛び乗るような真似をしてる気がした……けど、今はそれが別におかしいとも感じてない自分もいた。
提督は自分のコップに酒を注ぎ直していた。
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