過去ログ - (モバマスSS)「私のおとぎ話」
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7: ◆stww/BS79E[sage saga]
2015/08/09(日) 01:23:56.50 ID:im4Oexc40
4、この世界の景色
女の子は絵を描くことが好きで、時間のあるときはいつも絵を描いていました。
それは、アイドルの世界に来てからも変わりませんでした。
いつもスケッチブックを持ち歩いていて、
レッスンの休憩のときに窓から見える景色や仕事の現場近くの風景
色鉛筆だったり、絵の具だったり、その時使える道具で描いていました。
プロデューサーはその絵が気になっていたけど、
女の子は恥ずかしくて見せることをしませんでした。
その日も、そんな他愛のないやりとりをしていましたが、
ふと、プロデューサーが女の子に問いかけました。
「今でも…銀の靴を使って帰りたい…かな?」
それは、最初にした約束…嫌なら帰ってもいいという言葉
女の子は考えました。
今の自分がアイドルに対してどう思っているのか…
レッスンは辛いことも多いし、
プロデューサーさんと行く営業やオーディションでは知らない人が居る…
嫌なこともたくさん浮かんできたけど…でも…
「最初は嫌だったけど…ずっと私を見てくれた…
プロデューサーさんのためにも…ちょっとだけ…頑張ってみます…アイドル…」
ずっと支えてくれる優しい魔法使いのようなプロデューサーさんのために
もう少し続けてみようと思い、それを言葉にして伝えました。
プロデューサーさんは、「そうか…」と短い返事だったけど、
とても嬉しそうに微笑んでいたことを女の子は気付いていました。
その後も他愛のないおしゃべりをしながら…女の子は
真剣にお仕事をするプロデューサーさんを描いていました。
おしゃべりが終わって、明日の予定のことを伝えられました。
明日は、プロデューサーさんがお手伝いしていたアイドルさんのライブを見学に行くことになりました。
ライブを見るのははじめてだったので、女の子はとても楽しみだと思いました。
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