過去ログ - モバマス・戦国公演　～豪商茶人伝～ -SS速報VIP

過去ログ - モバマス・戦国公演　～豪商茶人伝～

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100:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 21:08:33.34 ID:hdIqONbY0
志保「さあ九鬼嘉隆さん、どうぞおあがりください」

嘉隆「かたじけない。敗軍の将にここまでもてなしていただいて」

志保「勝敗は兵家の常。勝負は時の運と言うじゃありませんか。そう気落ちなさらず」

以下略

101:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 21:09:22.06 ID:hdIqONbY0
嘉隆「休養か……そうしたいのはやまやまだが、目を閉じるたびにある光景が瞼の裏に鮮明によみがえる。
　　　あの光景は、なかなか忘れられそうにない」

志保「それは、木津川口の？」

以下略

102:名無しNIPPER
2015/08/15(土) 21:10:10.81 ID:hdIqONbY0
嘉隆「そうだな……まず、接舷して斬り込むことはよくあるな。
　　　敵の船に乗っている兵を叩き伏せ、その船を拿捕してしまうのだ。
　　　あとは矢を大量に打ち込んだり、火矢で船を燃やしたり……」

志保「なるほど。他には？」

以下略

103:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 21:11:20.22 ID:hdIqONbY0
嘉隆「宗久殿は、炮烙玉（ほうろくだま）というものをご存じか？」

志保「いえ。しかし、炮烙って素焼きの土鍋のことですよね」

嘉隆「そうだ。村上水軍は、炮烙玉という玉を投げつけてくる。

以下略

104:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 21:12:01.11 ID:hdIqONbY0
志保「なるほど。じゃあ、こちらもその炮烙玉とやらを作れば良いじゃありませんか」

嘉隆「それができれば苦労はしない。私も硝石や玉薬などで試してみたが、なかなかうまくいかなくてな」

志保「それじゃあ、一方的にやられるだけですね」

以下略

105:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 21:13:31.83 ID:hdIqONbY0
志保「敵の火に手こずるなら、燃えない船を造れば良いじゃないですか！」

嘉隆「……はぁ！？」

志保「たとえば、船全体を鉄甲で覆ってしまうとか！」

以下略

106:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 21:14:32.98 ID:hdIqONbY0
志保「逆転の発想です。鉄の重さに耐えられる程の、大きな船を建造すれば良いんですよ」

嘉隆「あのな、そんなに大きな造船所がどこにある。だいたい、そんな量の鉄をどこから……あ」

志保「気づきましたか？　ここは海の都、堺ですよ。

以下略

107:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 21:15:33.60 ID:hdIqONbY0

～岐阜城～

美羽「……」

以下略

108:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 21:16:22.44 ID:hdIqONbY0
あずき「どれどれ……これって、安宅船じゃないの？」

肇「いや、安宅船にしては見たことのない艤装ですね」

美羽「村上水軍の火計を防ぐために、鉄で鎧った船を造れば良いと進言してきおったのだ、嘉隆は！」

以下略

109:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 21:17:11.39 ID:hdIqONbY0
あずき「どれどれ……」

肇「うわぁ……」

美羽「桁が一つ二つおかしいのではないか？」

以下略

110:名無しNIPPER[saga]
2015/08/15(土) 21:18:16.86 ID:hdIqONbY0

～堺　津田屋～

雪乃「それで、鉄甲船の建造は順調に進んでいるのですか？」

以下略

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