121: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 01:20:42.80 ID:s8phhYh5O
勿体無いと云う評価は有難いが、それ以上に凛にはこそばゆいことがあった。
「ねえ、卯月。そろそろ気楽に話してくれないかな……学年ひとつ上なんだし、敬語じゃちょっとくすぐったい」
やや照れくさい表情で云うと、卯月は、眼を少しだけ大きくする。
「あ、ごめんね、ビル前で会った時からの流れでつい。じゃあ、凛ちゃんね!」
「うん、ありがと。助かる」
アイドル云々は抜きにしても、この二人とは良い友達になれるかもね――凛は、少しだけ顔を綻ばせた。
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