172: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:25:54.14 ID:s8phhYh5O
名刺を眺めつつ問う若い男に、初老の男は大きく頷いた。
「そうだ、君……いや失礼。えー、あなたを見て――」
「Pです、私の名は」
初老の男が、どう呼ぶべきか一瞬迷ったようだったので、若い男――Pは懐に腕を入れながら名乗った。
そして、左の内胸から名刺を取り出し、渡す。
「Pさんか。ありがとう。……おお、伝通―デンツー―に勤務とは、いつもお世話になっていた処です」
そう云って初老の男が頭を軽く下げたので、Pもついつい返礼する。
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