184: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 02:34:05.36 ID:s8phhYh5O
じきに、一筋の白線が描かれているカンバスは、高いビルによって遮られていく。
いつの間にやら、ターミナル駅近くまで来ていたのだ。周りを取り巻く人の密度は、加速度的に高まっている。
ついさっき学校を出たばかりではなかったか? まるで、数分のタイムリープをしたかのよう。
ぼんやり余所見をしていては、ぶつかってしまう。前を向こう。
すらりと長い脚を前へ出す度に髪がなびき、その陰でひっそりと咲くピアスが顔を覘かせる。
やや傾いた西日に照らされ、左の耳たぶがキラキラと光った。
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