267: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 03:49:02.09 ID:s8phhYh5O
軽く頷いて、棚から一つのファイルを取り出す。
「俺も、そろそろかなと思っていたんだ」
何枚か束ねられている紙には、中堅企業の広告モデル案件が書かれていた。
Pが、前職の先輩に相談し、伝手―つて―で回してもらったもの。
凛は、クライアントの、朧げながら記憶のある社名に身震いした。
卯月や未央がこなしている仕事は、まるで聞いたこともない企業からの依頼ばかりなのに。
新人もいいところの彼女にとっては、破格の、極めて不釣り合いな大仕事だ。
CGプロ創設以来、卯月たちが受けてきたあらゆる事例を、一気に凌駕する規模だった。
「さ、アイドル・渋谷凛の、デビューといこうか」
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