283: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 03:58:57.33 ID:s8phhYh5O
東京湾を駆け抜けてきた潮風が、梢のざわめきを生み出しつつ、凛の灰色のスカートを揺らす。
昼間は湿って心地よくないそれも、夜になれば適度な爽やかさを持つ。
身体をクールダウンさせる風に包まれた凛の頭の中では、今日の自らの体たらくが、ずっと回り巡り続けていた。
『自称・アイドル』を脱却したいが為にプロデューサーへ掛け合って、その結果がこのザマだ。
今日求められたのはプロの仕事であって、お遊戯会ではない。
だというのに、そのお遊戯すら満足にこなせないではないか。
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