389: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:31:34.48 ID:s8phhYh5O
いや、正確には、知らない“フリ”をして、直視しようとしなかっただけかも知れない。
「あの刻、渋谷で“不審者”に声を掛けられなかったら――きっと耳を塞いで回れ右していたんだと思う」
在りし日に思いを馳せる。社長とPにスカウトされた日を、昨日のことのように記憶している。
「そうだな。でもこれがゴールじゃないぞ。むしろ、今日はスタートラインに過ぎないんだ」
「うん、わかってる」
「とはいえ――」
青信号になり再度歩き出したPが空を眺めつつ呟く。
「今日くらいは、喜んでも、いいよな」
「うん、そうだね。……ていうか前見ないと危ないよ」
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