過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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408: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:44:07.01 ID:s8phhYh5O
運の良いことに、小さすぎずそして大きすぎない、ほどよいサイズのライブハウスも発見できた。

これなら、一部の追っかけのみが知っているアイドルから、一般層への浸透を図れよう。

最初のライブと同じように、合同ライブと云う形式で、凛は原宿に進出し、舞い、歌う。
以下略



409: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:45:11.80 ID:s8phhYh5O
とはいえ、やはり新しい場所に馴染むには少々時間が要るものだ。

凛に続いて進出した卯月と未央は、観客動員数で追い付けない子と共演したと語った。

「ホントに凄かったんですよ〜!」
以下略



410: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:45:38.30 ID:s8phhYh5O
フジツボでの打ち合わせから起算しておよそ半月が経ち、間もなく八月になろうかという夏休み本番の土曜日。

この日、凛は原宿で初めてのトラブルに遭遇した。

ライブをするはずだった箱が、手違いでダブルブッキングを起こしてしまったのだ。
以下略



411: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:46:04.75 ID:s8phhYh5O
「――ダァーブルブッキングってどういうことにゃ! 今日のために色々用意してたんだにゃ!」

ひたすら陳謝する担当者と、妙な口調と猫のような仕種で食いかかる女の子。

「ゴメンで済んだら世の中ケーサツなんて要らないのにゃ! ファンのみんなに申し訳……って、ん?」
以下略



412: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:46:32.50 ID:s8phhYh5O
返答するのも忘れ、凛は隣へ囁くように訊く。

「……誰、あの妙な子」

「おそらく、猫キャラとして売り出しているアイドルは一人しか知らんから心当たりはあるが――」
以下略



413: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:47:00.36 ID:s8phhYh5O
「ちょうどいいにゃ。ここに予約が重複した当事者が揃ったなら、話も決めやすいってモンでしょ」

と猫もどきの女の子は一人で納得した風で、

「と云うわけで今日のところはみくに譲るにゃ」
以下略



414: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:48:22.08 ID:s8phhYh5O
お互いに譲らない抗争が勃発するかと思われたが、

「ま、そりゃそうだよね。みくだって同じこと云われたら困るモン」

意外にもみくはあっさり首肯した。
以下略



415: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:49:02.70 ID:s8phhYh5O
「そ。合同でライブするにゃ」

案の定、ニコイチにするという、誰にでも思いつきそうな内容。

凛もそれ以外の解決策を持ち合わせていないので同意しかける。
以下略



416: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:49:54.36 ID:s8phhYh5O
「……喧嘩を売られたら、買うしかないよね」

そう、みくの言葉の本質は、提案ではなく『宣戦布告』だった。

「最近この原宿界隈を荒らしてるってウワサの新人でしょ? 叩き潰しておかなきゃみくの名が廃るにゃ」
以下略



417: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 05:50:29.18 ID:s8phhYh5O
「ふん、なーんかいかにも優等生、ってカンジの答えにゃ」

みくが鼻を鳴らす。

「行こ、プロデューサー。準備しなきゃ」
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