476: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 06:31:10.62 ID:s8phhYh5O
「切り替えなきゃね。いつまでも腐ってちゃ……いけないんだ」
凛の心に、これまで心配をかけた人たち、そして見守ってくれた人たちへの、感謝と申し訳なさが押し寄せる。
察したPが、努めて明るく云い聞かせようと、凛の目を覗き込んだ。
「なあに、何も全てを押し殺してさっさと前へ進め、って云ってるわけじゃない。
こないだも云ったように、休む――つまり美味いものを食べたり、友達とカラオケでスッキリしたり。
そうして気分転換したら、また一歩踏み出せばいいさ」
「そうだね、リフレッシュしていくよ。だから――」
凛は眼を閉じて、言葉を切った。
形の良い眉が、少し歪んでいる。
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