過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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564: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 16:59:35.07 ID:SScT0J3gO
開場前最終チェックに合わせ、Pがカメラを弄くり回して調子を窺っていると、舞台から三人が降りてきた。

ニュージェネ三人は本番前日のゲネプロを含め、昨日まで小規模ステージでしか活動しなかった。

つまり中規模ステージで演るのはぶっつけ本番に近い状態だ。
以下略



565: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 17:00:08.79 ID:SScT0J3gO
「なぁーんでみくが小さい方へ追いやられなきゃならないのにゃ!」

件のアイドル、みくが事務局の配置担当者に苦言を呈しながら歩いている。

「こんな間際になって別のリハやらされても頭がパンクするにゃ! 一昨日のゲネは一体なんだったにゃ!」
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566: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 17:00:37.16 ID:SScT0J3gO
企画時点で力の弱かったニュージェネが損な時間帯に配置されるのは、当たり前のこと。

いくら一気に脚光を浴びたからと云って、ステージの移し替えはともかく、出演時間の変更は流石に無理だった。

持ち時間を15分だけ伸ばしてもらえたが、これすらも破格の配慮と云えよう。
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567: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 17:01:11.12 ID:SScT0J3gO
その声にレジュメに目を通していたPたちが顔を挙げた。

「……私たちは負けないよ」

凛が眼光鋭く言い放つ。
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568: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 17:01:48.38 ID:SScT0J3gO

中規模ステージは屋上の北端に築かれており、トラスなど覆う構造物がない。

そのため、客席から見ると、アイドルの背にフジツボテレビ本社ビルが控える。

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569: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 17:11:40.94 ID:SScT0J3gO
まもなく、CGプロの演目が始まる。

昨日と同じく、五分前にPが「そろそろだ」と云って控室へ入ると。

昨日とは違う衣装を身につけた凛が立っていた。
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570: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 17:12:17.28 ID:SScT0J3gO
改造の前と後では、醸し出す高級感に歴然とした差があった。

革のコルセットが追加され、スカートも五層構造へと大幅なボリュームアップを遂げた。

絞るように引き締めるウエストと膨れ上がるスカートの裾の対比で、凛の身体の魅力が遺憾なく発揮されている。
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571: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 17:13:01.92 ID:SScT0J3gO
「とても綺麗だ。だけど、最終的に俺がゴーサインを出したとはいえ、熱中症には気をつけろよ」

このような黒づくめのドレスは、夏の日射しの中では非常に過酷と云える。

しかし、抜ける青空を背後にして立つと、くっきりと見せることができるのだ。
以下略



572: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 17:13:30.67 ID:SScT0J3gO
幸運にも昨日より長い時間を貰うことができたので、急遽ニュージェネとしてだけでなく、
凛、未央、卯月のソロでも舞台へ立つことにしたのだ。

凛は、その切り込み隊長の役割を負った。

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573: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 17:14:33.91 ID:SScT0J3gO

みくもまた、本番が間近に迫り、控室に待機していた。

普段は柔らかい感じの服を着ているが、彼女のアイドル衣装は、逆にシャープな印象を与える。

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