過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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620: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:15:41.85 ID:3+pD+bLQo
「……社長、ちょーっと最近スカウトしすぎじゃないですかね」

人数が増えれば、それだけスタジオ待ちや仕事の時間調整で事務所に詰めるアイドルが多くなる。

そんなおしくらまんじゅう寸前状態のフロアを見ながら、Pは社長にぼそりと告げた。
以下略



621: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:16:08.22 ID:3+pD+bLQo
出家鵺との新規展開によって、更に仕事の幅やスケジュールの過密さが増えた。

十二月から一月にかけて、凛はじめニュージェネレーションの予定は、出席日数ぎりぎりの状態だ。

冬休みに入るからまだ首の皮一枚で綱渡りできていると云って過言ではない。
以下略



622: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:16:35.66 ID:3+pD+bLQo


――

港区は麻布十番。
以下略



623: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:17:01.84 ID:3+pD+bLQo
――なぜ麻布十番なのか?

それは単純に『以前の拠点だった飯田橋と行き来しやすい』と云うだけの理由だった。

完全に移行が済むまでは旧事務所と新社屋それぞれに用事があるだろうし、
以下略



624: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:17:36.19 ID:3+pD+bLQo
「はえーすっごい」

未央が新社屋を見て、無思考の感想を垂れ流した。

未央だけではない。この場に来ているアイドル、そしてプロデューサー陣全員が同じ様相をしている。
以下略



625: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:18:01.86 ID:3+pD+bLQo
エステルーム、カフェテラス、サウナルームが完備され、トレーニングルームも順次増築すると云う。

きっと、アイドルたちは伸びやかに自らを磨くことができるだろう。

業界の巨人、961にも見劣りしない規模のプロダクション社屋だった。
以下略



626: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:18:32.27 ID:3+pD+bLQo
このスケールの設備を揃えようとするなら、かなり大きな元手が必要だ。

取引金融機関からの借入額も相当なものだろうし、そもそもその規模の稟議を銀行が易々と通すはずがない。

80年代後半ならいざ知らず、今は景況芳しくない世界同時不況の時代なのである。
以下略



627: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:19:02.38 ID:3+pD+bLQo
この規模のビル一棟売りであれば、最低でも数億、場合によっては二桁億円は下らないはずだ。

しかも笹塚にも女子寮としてもうひとつ不動産を買っているのである。

港区の一等地よりは幾分かましであろうとは云え、それだって億を割り込むとは考え難い。
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628: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:19:31.91 ID:3+pD+bLQo

気を取り直して、入口の自動ドアをくぐり、改装したてで塗料などの匂いが残る建物内を練り歩く。

「大きくなるから、社員を増やしてこれまでプロデューサー諸君に任せていた諸業務を分散させるようにするよ」

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629: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:20:01.65 ID:3+pD+bLQo
今はやや大き過ぎるようにも思える社屋でも、じきにちょうどよい容量となるくらい会社を成長させたい。

現在持つリソースなら建物の四階までで充分埋まるが、眠らせている上層階を稼働させられるようになりたい。

そしてそれはきっと、そう遠からず可能だろうという展望。
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