過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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694: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:58:23.91 ID:3+pD+bLQo
「まーでも最近は特にしぶりんが忙しそうだよねー。見かけると必ずバタバタしてるし」

未央が首に掛けたタオルで頬の汗を拭いながら笑った。

「ここしばらく、作曲の人への挨拶とか、ジヤパン哥倫での打ち合わせとかがあったから――」
以下略



695: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:58:52.25 ID:3+pD+bLQo
「うん。……あれ? 未央は打ち合わせはジヤパン哥倫でやらなかったの? 
 忙しいとかで担当の横浜さんがこっちに来てくれたりとかしたんだ?」

「ん〜〜? なにが?」

以下略



696: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:59:24.53 ID:3+pD+bLQo
卯月がピンと来たのか、わくわくした様子で身体を寄せる。

「ジヤパン哥倫ってことは、もしかしてメジャーデビューするの!? すごいよ凛ちゃん!」

「おおお? しぶりんマジ? メジャー行きおめでとっ!」
以下略



697: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 20:59:58.35 ID:3+pD+bLQo
CMに1カットだけお情けで出してもらったのとは訳が違う。

今回は、CGプロのアイドルたちがそれぞれ主役となる作品群である。

ニュージェネの三人がトップバッターにならなくてどうするのだ。
以下略



698: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:00:28.07 ID:3+pD+bLQo

大きな音を立てて、第一課のドアが開いた。

新しいからびくともしないが、もし旧事務所だったらまたネジが歪んだことだろう。

以下略



699: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:01:11.65 ID:3+pD+bLQo
Pは予想通りになった、と息を一つ吐いて立ち上がった。

「あの時俺が詳細な名前を云わなかったのはこのためなんだが――」

「なんで!? なんで卯月と未央じゃないの!?」
以下略



700: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:01:39.49 ID:3+pD+bLQo
「先方の条件なんだよ。要望リストの中に、今回はその二人が入ってなかった」

「なんで? 卯月なんか、あれほどアイドルになりたいって云ってて、
 私よりずっと前から養成所へ通ってて、私よりずっと巧く歌って踊れるのに、なんで……?」

以下略



701: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:02:16.27 ID:3+pD+bLQo
「例えば、その子の人となりと云うのは話してみなければ判らないし、
 歌唱力も、ダンスのスキルも、実際に演ってみなければ伝えることが出来ないだろ?」

「それは……確かにそうだけど」

以下略



702: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:02:55.00 ID:3+pD+bLQo
「最初の打ち合わせの席で、銅も鏷も、当然イの一番にリスト外の卯月と未央を推薦したんだ」

だが粕谷の反応はにべもなかった。リストの中からお願いしたい、と。

「ジヤパン哥倫で出す以上、意向は汲まなきゃならない」
以下略



703: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:03:23.50 ID:3+pD+bLQo
「頑張ったところで、次回が本当にあるの? 約束されてるの?」

凛が哀しそうに問うた。

「判らん。だが、いい成績を遺せなかったら……確実に次回は遠のく」
以下略



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