過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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723: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:24:03.90 ID:3+pD+bLQo

4月18日。

いよいよ凛たちのCDが、全国津々浦々へ届けられる日がやってきた。

以下略



724: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:25:16.36 ID:3+pD+bLQo
「権利侵害だよ著作権侵害! はい通報通報!」

「別にいいんじゃないかこれくらいは。ループしただけで何か悪意のある編集でもないし、大目に見るぞ俺は」

「私の尊厳が踏み躙られてるんだってば!」
以下略



725: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:25:58.62 ID:3+pD+bLQo
いわゆる若さ故の黒歴史と云うものは誰しも持っているだろうが、
凛にとって不幸なのは、それが形として永遠に遺ることであろう。

まあきっと数年後には笑い話の種になっているはずだ。

以下略



726: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:26:27.24 ID:3+pD+bLQo

終業後、二人は東京ミッドタウンはTATSUYA MUSIC STOREに足を運ぶ。

「あ、ほんとに置かれてる」

以下略



727: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:26:57.02 ID:3+pD+bLQo
他ジャンルのアルバムを探すふりをしながら遠目で様子を窺うと、
会社帰りとおぼしきスーツ姿のサラリーマンが、手に取ってレジへ持っていくのを何度となく見た。

或る人は凛だけを予め狙っていたように。

以下略



728: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:27:27.75 ID:3+pD+bLQo
「凛」

Pが小声で呼び掛ける。

振り返った担当アイドルに、シンプルな一言。
以下略



729: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:28:15.95 ID:3+pD+bLQo


――

発売翌週。
以下略



730: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:28:46.87 ID:3+pD+bLQo
然もありなむ。出した五枚のシングルが、全てオリコソでトップテン内に輝いたのだから。

昨今、アイドルが注目を浴びている時代とはいえ、
シリーズを通して一気にランクインするのは前代未聞の快挙だった。

以下略



731: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:29:16.84 ID:3+pD+bLQo
「765とはまだまだ当たりたくないな……」

Pは、誰もいない第一課で残業しながら独り言ちる。

次のフェスに向けて詳細を詰めなければならないし、CGプロ単体で行なうライブの手配も興業部と打ち合わせる必要がある。
以下略



732: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:29:47.22 ID:3+pD+bLQo
まもなく世間では大型連休で、法務部とか云う暦通りの連中からは浮かれた空気が漂ってくるのに。

「社内格差だ!」とでも叫びたくなる。

ただしそれを云い始めたら、P以上に暦の関係ないアイドルたちから怒られよう。
以下略



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