792: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:07:39.46 ID:3+pD+bLQo
「……駄目だ。もう一回、お風呂に行こうかな」
横になっている同室の卯月と未央を見やってから溜息を吐いて、独り、部屋を出る。
紫色の絨毯が敷かれた廊下を暖かな橙色の光が照らし、
上品に飾られた生け花と白檀のお香が高級感を演出している。
それらは心を落ち着かせてくれるが、逆に落ち着くからこそ、色々と考え出してしまう側面もあった。
『女湯』と書かれた小豆色の暖簾をくぐり、茶羽織と浴衣をするりと脱ぐと、赤みの強い凛の柔肌が露になる。
内湯で掛け湯をしてから露天風呂へと続く扉を開けると――
879Res/463.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。