798: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:10:36.36 ID:3+pD+bLQo
凛は、水面―みなも―に映り込んで揺れる月を見ながら、胸にすとんと何かが落ちる感覚を憶えた。
「……そっか。私、ようやく判った」
フェスのとき、凛は、仲間のため卯月のためを思ってやったと思っていた。
勿論、その時の凛は本気でそう思っていたし、押し付けがましく考えたわけでもない。
「でも――違ったんだ。卯月を“信用してなかった”んだ」
卯月も、未央も、これだけずっと一緒に歩んできた戦友なのだ。事務所を立ち上げた際の、最初の三人なのだ。
辛い時には、本当に辛かったら、辛いと云ってこっちを頼ってくれるだろう。
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