821: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:22:40.26 ID:3+pD+bLQo
埋立地特有の無機質な道をすいすい転がっていく社用車の中で、凛が控えめに笑って息を吐く。
「たぶん、今年に入って一番痛快だったと思うよ。ありがとね、プロデューサー」
「そりゃあな。凛みたいな素晴らしいアイドルを虚仮にする糞野郎には容赦なんてしねえよ。
――こほん、虚仮にする人にはお引き取り願うさ」
「プロデューサー、今、素が出たね?」
「……お前と二人の刻だけだよ」
Pは「不味ったな」と少し顔を歪め、軽く凛を向いて弁解した。
「ふふっ、判ってる。ありがと」
結局、懸念していた浜崎橋ジャンクションの渋滞も、外苑東通りの混雑もあまり大したことはなく、
現場入りする前にブーブーエスの社員食堂で二人、軽食を口にすることができた。
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