過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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825: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:24:34.34 ID:3+pD+bLQo
「わかりました」

そう云って凛はレッスンウェア姿で出てゆき、きっかり四十分後、
ボロ雑巾のように髪を乱し汗だくの状態で帰ってきた。

「……まさか本気にするとはな……」

息も絶え絶えでへばり込む凛を見て、麗はバツが悪そうだ。

対する凛は、してやったりというニュアンスを言葉に込めて、

「当然、私を止めさせる為に設定したんだとわかってます」

一語ごとに、途切れ途切れで答えた。

「ならどうして」

「それで、諦めるような、半端な覚悟じゃない、って見せたかったからです」

半ば、意地とあしらいのぶつかり合い。凛はそれを承知で意地を貫き通した。


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