846: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 23:34:59.40 ID:3+pD+bLQo
「どうせここまできたら、もうやることはないんだ。スタッフの邪魔にならない範囲で、舞台の方へ行くか」
「うん、行く行く」
頷いた凛が、すっと滑らかな仕種で立ち上がり、颯爽と扉を開ける。
バックヤードではスタッフが最終準備に奔走していて、客席へ魔法をかける時間が迫っていることが感じられた。
「早めに控室を出て良かったかも。
スタッフさんが、こうやって私を支えてくれてるんだ、って、改めて感じることができる」
「そうだな。主役は、渋谷凛。しかし、お前一人で舞台が作られるわけじゃない」
「当たり前のことだけど、本番前に余裕を持つとしっかりわかる。感謝しなきゃ」
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