過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル
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◆li7/Wegg1c
[saga]
2015/08/11(火) 02:31:01.90 ID:dSOvpPYz0
【BGM:Mysticliquid】https://youtu.be/wbi7DCJlb1I
「希望を、ずっと、仲間と・・・、か・・・!」
さすが先輩だな。ウィザードが素直に敬意をこめて、呟いた。
その目の前に、巨大なクラーケンのような怪物とカニのバケモノが襲いかかる。メズール暴走体とキャンサー・ノヴァだった。走行空母姫や中間棲鬼も、攻撃の準備をしようとしていた。だが、ウィザードは全くひるむことなく、その攻撃をかわしてゆく。まるで踊るように、軽やかに。
「さぁ、ダンスタイムだ・・・!」マントを風に舞わせ、ウィザードは蒼い指輪を取り出し、ベルトにスキャンさせた。
『Water,Dragon...! Jabajababasshaan! Zabunzabuun!!』
魔法陣がウィザードを包んだ後、蒼い竜が水しぶきをあげながら彼を包み、ウィザードは蒼き竜戦士・ウォータードラゴンへと強化変身した。彼は驚く怪物達に隙を与えない。
『Chooiine! Blizzard...Saikooooou!』
ウィザードは直ぐ様指輪を付け替えて氷の魔法を発動する。詠唱と共に、その手から強烈な冷気が放たれた。その猛吹雪が海面ごと巨大な怪物や深海棲艦を凍らせてしまった。それはまるで、氷の芸術のようだった。その後、スケートのようにウィザードは凍った海を滑り、巨大な氷像達の元へと突進する。
「フィナーレだ!!」
『Special,Saikoooou!』
ベルトが魔法の呪文を唱えると、蒼い竜の幻影が現れ、ウィザードに重なる。そして、ウィザードは巨大な龍尾を身体に宿した。尾がうねり、何度も氷を砕く。そのまま、ウィザードは天へと舞い上がった。
この場にスケートの審査員がいれば、恐らく誰もが満点を与えたことだろう。
「今のアタシと書いて、冷凍ガニと説く!!」
突如、キャンサー・ノヴァが口を開く。凍りつきながらも、僅かに話すことぐらいは可能だった。
「そのこころは!?」
ウィザードが尋ねた。
「ははっ、『こおり』ゃ『かに』ゃわない!」
「・・・はぁぁっ!」
ウィザードは座布団の代わりに、メズールとキャンサー・ノヴァ、そして深海棲艦達に次々と龍尾の一撃・ドラゴンスマッシュを放った。氷漬けの巨大な怪物達はドラゴンの力で粉々に砕け散った。その破片は宙に舞い上がり、凍った海に雪を降らせた。まるで、美しい雪原のような風景だった。
「ふぃぃ・・・・」
目の前の敵を撃破し、降り積もる氷雪の中でウィザードはため息を吐いた。
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