過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル
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◆li7/Wegg1c
[saga]
2015/08/11(火) 02:38:31.10 ID:dRGowMXm0
晴人と真由は、彼女たちから少し離れたところでゆっくり佇みながら、静かに宴の様子を見守っていた。
「・・・はぁー。何やってんだろなアイツ等」と呆れながら晴人は言う。
「ふふっ。でもそこが仁藤さんのいいところじゃないですか・・・」と真由。いつの間にか彼女もちゃっかりウィンナーを戴いていた。マヨネーズのかかっていないウィンナーを。
「え?真由ちゃん何? あんなケダモノなんかに惚れちゃってんの?」
「えっ? ちっ、違います!そんなんじゃありません・・・!」
真っ赤になって、真由は俯いた。そんな耳まで赤くしている少女を、白い鳥が軽く啄いて飛び回る。
「もっ、もう! からかわないでよガルーダ!」
やがて、冷やかすように飛び回るガルーダを、真っ赤になった真由が追いかけ始めた。朝焼けの照らす砂浜に、いくつもの足跡ができてゆく。
「やれやれ・・・」
晴人はドーナツをほおばりながら言った。
その言葉の反面、彼は安心していた。少女たちを財団Xから、そして絶望から救うことに成功した。何より、真由も昔に比べれば随分明るくなった。きっと、凛子ちゃんの優しさや仁藤の(バカみたいな)前向きさが彼女に生きる指針を与えたんだろう。
仲間達の幸せを静かに噛み締めていた晴人は、誰かが小さな声で自分を呼んでいることに気付いた。
「お、お兄さん魔法使いなのですか?」
恐る恐る電が尋ねる。
「あぁ。そうだよ。お近づきの印に、プレゼントだ」
『Conect,Please』
晴人は何処からかドーナツの袋を取り出し、その中にはいっていた四つのドーナツを電たちに与える。
「すごいのです! ありがとうございます!!」
「すごい・・・ハラショー!」
「ホントに魔法使いだったんだ!」
「これはさすがの私もびっくりだわ! レディーを驚かせるなんてすごいわね!」
晴人はおどけて、四人の少女達に丁重に頭を下げた。
「喜んでいただけて光栄です、お嬢様方」
まるで魔法のランプから呼び出された、忠実なランプの魔人のように。
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