過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル 
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141: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/08/11(火) 02:39:01.04 ID:dRGowMXm0

ハードタービュラーを回収に現れた巨大戦闘車両・リボルギャリー。

空飛ぶバイクはダブルごとその中に格納される。さらに、先ほどハードタービュラーに避難してきた鳥達や火野映司もその中に入り込んでいた。映司は疲れ果てたのか、派手なパンツを枕にリボルギャリーの隅で静かに眠っていた。その体の上に、鳥達が寝床を求めて集まりだす。

自動操縦で砂浜を走るリボルギャリーの中で目を覚ましたフィリップは、素敵な貝殻を見つけた子供のような目線を鳥達に向けた。

「興味深い・・・。ウミネコにユリカモメにセグロカモメ。ウミウやモモイロペリカン。カモメ科の鳥が多いねぇ・・・」

「・・・なぁフィリップ、鳥の名前を教えてくれんのはいいんだけどよ」

「なんだい?」

「俺の頭の上のヤツ、何とかしてくれねぇか?」と翔太郎。

大きな白い鳥は、翔太郎の頭の上が気に入ったのか、変身を解除しても離れようとしない。

だがフィリップはそんな相棒の訴えなど無視して、

「興味深いねぇ・・・。この鳥はアホウドリだ。珍しい絶滅危惧種の鳥だよ!」などと言い出す。

「あ!? 誰がアホだって!?」

翔太郎は怒り出した。彼の怒りも何処吹く風。彼の頭の上で、アホウドリは静かに眠っていた。

「ったく、いつまでこんなん乗っけときゃいいんだよ・・・!」

「翔太郎、その鳥達も財団Xの被害者なんだ。彼らを守るのも、『大自然の使者』を受け継いだボク達の仕事だろ?」とフィリップ。

翔太郎はため息をついた。

彼の言うことも一理ある。この罪なき命を無碍に扱うことは、『仮面ライダー』としてやってはいけないというのもその通りだ。頭の上は重いが、仕方ないと諦めた。

「・・・ったく。事務所に帰るまでだからな・・・」

翔太郎は文句を言いつつも頭の上のアホウドリを優しく撫でてやった。その様子を見て、フィリップもまた微笑んだ。




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