過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル 
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34: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/08/10(月) 22:01:04.45 ID:hDcSHH600



第一章結び 研磨されし金剛石



戦いが終わり、ふたりの男は崖の上で水平線の先を見つめていた。夕陽が彼らを照らす。まるで、激戦に疲れた戦士たちを癒すかのようだった。

しばらくの沈黙の後、ふと橘が口を開いた。

「俺は今、人ならざるものとなった友を、人間に戻すための研究をしている。

もしかしたら、その過程で、彼女達も普通の少女として生きられるようにできるかもしれない・・・」

「本当か?」

「ああ。人を愛し、結婚し、子を産んで、安らかに眠れる・・・。そんな普通の女の子に戻してやらなければな・・・」

「そうか・・・。楽しみにしてるぜ! 先輩!」

「また何かあったら、一緒に戦ってくれるか?」

「おぅ!俺達はずっとダチだ!! 助けが必要なら、いつでも呼んでくれ!」

弦太朗は右手を差し出した。

「ありがとう、弦太朗くん・・・」

そして赤い夕日に染められながら、二人は握手を、友だちのシルシを交わす。

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去って行った友を見送り、橘朔也は一人崖の上で夕陽を見つめた。

「ダチ、か・・・」

彼の脳裏に、もう一人の大切な友の笑顔が浮かんだ。あの日、誰にも告げずに何処かへと去り、今も戦い続けている男の笑顔が。多分彼は今も戦い続けているのだろう。 どこかで、運命と。

彼はそっと静かに口を開き、誰にも聞こえないよう静かに呟いた。

「俺にもいい友達ができたよ。お前にもいつか紹介してやる・・・」

その目が潤み、涙がこぼれ落ちた。

「待っているからな、剣崎・・・!」



(文:白井虎太郎)



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