過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル 
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40: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/08/10(月) 22:07:05.15 ID:hDcSHH600


その後、剣崎さんが女性用下着や食糧を20km先の衣類店で買ってくるまで、私はずっと一人で岩場のすぐ先の公園にいた。

人気のない海岸の公園で夕日をじっと見つめていた。

ベンチに座ると、色々と考えが頭に浮かんでは消える。

深海棲艦に負けてしまったこと。 妹のこと。 そしてこれからのこと。

「これから、どうしようか・・・」

瑞鳳は心配しているだろうか。みんなは今頃どうしてるだろうか。

そもそも、鎮守府に戻れるんだろうか。

どうしようかと考えていると、バイクの轟音が聞こえた。剣崎さんだ。

不思議な形をしたバイクには、いくつかスーパーのビニール袋が下げられていた。 赤面しながら、バイクから降りた剣崎さんが袋を渡してくれた。

「ほら、早く着替えな。風邪引くぞ」

ちょっとぶっきらぼうに渡された袋を開けると、女性用の下着とかわいい絵柄のTシャツ、それにタオルが入っていた。私はすぐに草むらに隠れ、すぐさまボロボロだった服を着替えた。

幸い、サイズはなんとか合っていた。胸だけは少し苦しかったけど。

「あぁ・・・、これでまた27円生活に戻るのか・・・」

と剣崎さんがぼやくのが聞こえた。いたたまれくなって、私は頭を下げた。

「すっ、すみませんっ! 私なんかのために!」

「何言ってんだよ。キミの命に比べたら、俺の金なんて安いもんさ」

剣崎さんは爽やかな笑顔でそう言ってくれた。

「はっ、はい・・・!」


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