過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル 
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42: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/08/10(月) 22:08:14.07 ID:hDcSHH600


次の日、私は弓も矢もなくしていたことに気付き、剣崎さんに相談していた。

「艦爆がないと、戦えません・・・。どうしたら・・・?」

「艦爆?」

「私たちが遣ってる武器です。弓から矢を放つと、矢が戦闘機になるんです」

大真面目に答えたつもりだったけど、剣崎さんには不思議な顔をされた。

「どっちにしろ、金属なら何とかなるかもな・・・」

「何か方法があるんですか?」

「まぁ見てなって」

そう言うと、剣崎さんは懐から奇妙な道具を取り出した。小さな箱のように見える。彼がそれを腰に構えると、カードのようなものが飛び出て腰にまとわりついた。そして、不思議な―でもかっこいい―ポーズを取り、彼はこう叫んだ。

「ヘンシン!」

彼は叫ぶと同時に箱を操作する。その瞬間、青い畳のようなものが彼の前に出現する。そのまま青い『畳』をすり抜けた彼は、甲冑の鎧と昆虫のような仮面を被った奇妙な姿に変化した。

「今の俺はブレイド。これは怪物と戦うための装備でライダーシステムって言うんだけど、こんな使い方もあるんだ」

ブレイドとなった剣崎さんは小さな剣を構え、その中に収納されていたカードホルダーを開いた。その中に収まっていた奇妙な動物の絵のカードのうち、磁石のような角を持つ牛のカードを手に取り、剣に読み込ませた。



『MAGNET』



その瞬間、剣から奇妙な光が飛び出て、海に沈んでいた凡ゆる金属が引き寄せられる。錆びた自転車や朽ち果てた鍋など、海の藻屑となった金属が次々と剣崎さんの周りに集まってきた。

このカードって、龍驤さん達の式神みたいなものなのかな。そう思っていると、私の弓矢も磁力に引き寄せられて剣崎さんの手元に来た。

「やったぁぁぁっ!! 私っ、嬉しいですっ!」

弓矢を無事取り戻せたのが嬉しくて、思わず飛び上がって叫んでしまった。

「何かあった時のために、橘さんにベルト送ってもらって助かったよ・・・」

剣崎さんが呟いた。



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