過去ログ - 鷹富士茄子「私を見つけてくれたから」
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24:名無しNIPPER[saga]
2015/08/16(日) 05:06:48.12 ID:6kfpk/gV0


「あんまり山の奥に行くんじゃないよー!」


母や祖父母の忠告も聞かずに俺はその日も山へと向かいました。
その島の山はそこまで勾配がきつくない、殆ど丘と言えるような場所で子供一人だけでも難無く走り回れました。

山には木がもう所狭しと生えて、さながら緑のトンネルを作っているようで。
そんな中を汗に濡れた体で風を切りながら、酸素を求めて喘ぐ肺に青葉の活き活きとした匂いと共に空気を詰め込み走るのは、もう堪らなく気持ちが良くて。
その時は何だか自分がジャングルの中に降り立ったターザンにでもなった気分がしました。
島にいた時、もう毎日が冒険と言っても過言では無かったんです。

そんな島に来てから五日くらい経った頃だかに、今まで走り回っていた場所よりももっと奥の方に行ってみようと思い立ちました。
山自体はそこまで危なくは無いけれどあまり奥の方までは行くな、とは言われていましたが、
何故行ってはいけないのか、という事を特に聞かされていなかったので俺は深く考えず、
まぁ熊が出るとかそういう事は聞いていないし大丈夫だろう、なんて事を思って山の奥の方へ、新天地へと冒険をする為に足を運んだんです。

山奥に行くと今まである程度整備されていた道が無くなり、足場の悪い中を木々の張り出した根を足場にして進まないといけないようになりました。
ですが、さほど傾斜も無いので俺でも何とか山を登れました。



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