27:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:35:46.32 ID:dTNveX7eo
「そういや、ここの図書館ってどんな本があるんだろ」
掃除をする時に背表紙こそ目の端に収めるものの、中身やタイトルまではちゃんと見た事がなかった事を思い出し、櫻子は図書館の中をとことこと歩き始める。
28:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:36:15.50 ID:dTNveX7eo
やはり自分には読書は向いていないのだと諦めかけたが、
それをネタに、姉に小馬鹿にされるのも癪に障る。
29:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:36:49.01 ID:dTNveX7eo
日当たりが良く、ぽかぽかと暖かいその場所は、良い昼寝場所として櫻子のお気に入りだった。
とりあえず前書きを読んでみる事にする。
30:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:37:23.31 ID:dTNveX7eo
机上で腕を枕にし、頭をその上に落ち着かせる。
頭に全てのパワーを集中させるため、身体全体の力を抜く。
31:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:37:56.27 ID:dTNveX7eo
─
──
───
向日葵が公園に着いた時には、時計は16時を回ろうとしていた。
32:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:38:24.31 ID:dTNveX7eo
家の周りであれば街灯もあるし、見知った道なので然程ではないのだが、
あまり土地勘のない場所で、しかもこの辺りはあまり街灯がないため、
このまま暗くなってしまうと、困ったことになってしまう。
33:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:39:05.78 ID:dTNveX7eo
「こんにちは・・・あっ」
扉を開けるとすぐ目の前に、昨日の天使のような女性が居た。
34:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:39:38.20 ID:dTNveX7eo
(とにかくまずは、本を返さなきゃ)
入り口に一番近いテーブルにコートを置き、横を通り過ぎようとした時、
35:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:41:02.56 ID:dTNveX7eo
早く本を返さなきゃ。
でも、もう少し見ていたい。
夕陽が沈んでしまうまで、もう少しだけ──
36:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:41:29.36 ID:dTNveX7eo
まだ、もう少し、もう少しだけ。
強く願えば、夕陽が沈む時間が伸びるのではないか。
そんな向日葵の願いは残念ながら聞き入れられず、夕陽は程なくして沈んでしまった。
99Res/44.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。