7:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:20:05.11 ID:dTNveX7eo
両脇の本棚に並ぶ背表紙は、特におかしなものは見当たらない。
奇抜でもなく、まっさらでもなく。
8:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:20:43.49 ID:dTNveX7eo
それを繰り返しているうちに、最後の本棚まで辿り着いてしまった。
ここにも、特に変わったものはなさそうだ──
9:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:21:21.55 ID:dTNveX7eo
表紙を開いてみたが、中身はおろか、目次や後書きらしきものもない。
念のため、一枚ずつ頁を捲ってみたが、小さな文字すらも見当たらない。
10:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:22:03.66 ID:dTNveX7eo
頁をパラパラと捲っていると、何か本らしくない匂いを嗅ぎつけ、頁を捲る指が止まる。
(・・・?)
11:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:22:48.03 ID:dTNveX7eo
ー
ーー
ーーー
「ふえぇ〜さっびぃ・・・ったく、ここ近所に何も無さ過ぎだよ」
12:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:24:09.92 ID:dTNveX7eo
「とりあえずお腹空いたしなんか食べるかぁ・・・わわっ!?」
足元に置いたビニール袋に足を引っ掛け持ち上げようとしたが、
13:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:24:45.49 ID:dTNveX7eo
「あちゃー・・・大きいのをパリっと一口で食べるのが醍醐味なのに・・・
仕方ない、これで我慢するか」
そう言って袋を口に傾けると、予想以上の量が口の中に飛び込んできた。
14:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:25:53.28 ID:dTNveX7eo
彼女の名は、大室櫻子。
大学入試をパス出来る程度の頭脳は持ちあわせているらしいが、
お世辞にもあまり頭はよいとは言えない。
15:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:26:37.05 ID:dTNveX7eo
しかしこの大室櫻子。
驚いた事に仕事をしているようである。
16:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:27:16.94 ID:dTNveX7eo
「ただいま〜・・・」
「・・・ま、誰もいないよね」
17:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:28:10.62 ID:dTNveX7eo
─
──
───
「・・・!?」
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