過去ログ - 穂乃果「魔法のある世界で」 -SS速報VIP

過去ログ - 穂乃果「魔法のある世界で」

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1: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:01:28.27 ID:3+P7VsSW0
初めて投稿しますので、どうか温かい目で見て頂けると…冷めてても見て頂けると喜びます。

本編のキャラクターと同じ容姿をしたキャラクターが舞台の道具として
（同じ容姿ということがストーリーに大きな影響を及ぼさない範囲で）
登場しますので、オリジナルキャラクターが苦手な方はすいません。

また、よくある魔法ファンタジー作品の設定のように少々重い設定です。

一応「初めてスレ」は読んだのですが、ダメなところがあったら指摘してくださると嬉しいです。

最後に、書き置きしていますがゆっくり投稿します。では、お願いします。

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2: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:02:20.78 ID:3+P7VsSW0
――序章　私へ

　何度も何度も繰り返し

　消える度に思い出して

3: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:04:50.56 ID:3+P7VsSW0
――第1章　伝える

「魔法…？」
　海未ちゃんは半ば呆れたような顔でこちらを見ます。
「うん、魔法。もしも、魔法の世界があったらなあーって」

4: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:07:25.86 ID:3+P7VsSW0
「穂乃果先輩、海未先輩！」
　突然前から声が聞こえてきた。凛ちゃんだ。
　私達は今、オープンキャンパスのための学校の掃除を手伝っている。教室掃除は各クラスが、それ以外のスペースは各部活動ごとに掃除を割り当てられているのだが、それでも余る場所を生徒会とも関わりを持つようになった私達が担当しているのだ。
「はーあ、面倒くさいなあ」
「これも大事なことですよ、頑張りましょう？」

5: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:09:24.82 ID:3+P7VsSW0
　それから、10分位経った時の事だった。
（プルルルルル…プルルルルル…）
　どうやら海未ちゃんの携帯が鳴ったらしい。電話が終わってからこっちを向いて…。
「絵里先輩が呼んでいるので少し行ってきます。ちゃんとしていて下さいね」
　そして、走っていった。ここには私と凛ちゃんしかいない…だから。

6: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:10:23.74 ID:3+P7VsSW0
　　――――――

…か……

　誰かの声がする。

7: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:12:03.92 ID:3+P7VsSW0
「大丈夫ですか！？」
「わっ！」
　夢から覚めた。どうやら、海未ちゃんのようだ。
「海未ぃちゃん…おはよー」
「ね、寝ぼけていませんか？」

8: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:15:12.05 ID:3+P7VsSW0
　そういえば、さっきから何か違和感を感じるような。まずは頭。
「そ、その帽子は何？」
「え？　制服ですよ？」
　次は服。
「その服は？　コスプレ？」

9: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:18:43.50 ID:3+P7VsSW0
　それから、とりあえず落ち着くことができたのはもう少し先だった。
「えー、あなたは海未って名前じゃないんですね？」
　恐る恐る聞いてみる。
「はい、私はシーエットと申します」
　外国人、なのか。いや、落ち着け…顔は、声は、姿は海未ちゃんと一緒なのだ。そのことが混乱を呼んでいるのには違いはないが。

10: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:21:55.67 ID:3+P7VsSW0
「空は飛べますか？」
「できる訳無いです」
「時間を巻き戻したり？」
「そんな魔法あったら、大変なことになりますよ」
　なんか思っていたイメージと違う。

11: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:25:49.94 ID:3+P7VsSW0
　学校はいわゆる石造りのようで、映画の中の世界に入ってしまったようだ。出入口直前の階段の手前に来た時、その風景にまた驚いた。
「よ、洋風建築っていうのかな…」
「この前、本で見たことあるやつにゃ」
　大きな門をくぐり抜けた。すると、突然。
「あ、お姉さま！」

12:名無しNIPPER[sage]
2015/08/13(木) 21:27:43.98 ID:T+qovu3bo
一行空けた方が読みやすしです

13: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:29:43.22 ID:3+P7VsSW0
　さっき会ったばかりの人の家に行くのは、何か申し訳ない気がした。
「とりあえず、座って？」
　希先輩のような人に案内され、テーブルを挟んで反対側の2席に姉妹（だと思う）が座る。
「お名前は？」
　こっちの希先輩は関西弁っぽいイントネーションではないようだ。

14: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:32:26.45 ID:3+P7VsSW0
>>12　ご指摘、ありがとうございます。ここから1行ずつ空けていきます。

「さて、君たちはどこから来たのかな？」

15: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:36:24.47 ID:3+P7VsSW0
「――それで何故かこっちの世界に来てしまったってことだね？」

「はい」

　寝て起きたら別世界なんて訳が分からない。

16: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:42:11.41 ID:3+P7VsSW0
「それなら、こちらで魔法を勉強すればどうですか？　入学式は9ヶ月後ですが」

「さすが！　半年以上もあれば準備も大丈夫だし」

　そんな私達の知らない次元で話をされても困る。そもそも…と、私が質問しようとした瞬間。

17: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:47:02.17 ID:3+P7VsSW0
　と言う訳で、空中に文字を書く魔法を習うことになりました。

「これは最初に覚えるようになる魔法かもしれないね。私達も入学前にすでにできてたし」

「早速レベル高そうだにゃー」

18: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:49:04.05 ID:3+P7VsSW0
「えっと、・・・・」

　それから目を開けると不思議なことが起きた。指を動かすとそこに線ができるのだ。

「え、こんな簡単なの」

19: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:51:04.36 ID:3+P7VsSW0
　どうやら私達には魔法を使う素質があるらしいかった。

　しかし、後にこのことが私達を苦しめることになるとはまだ知らなかったのです。

第1章　終わり

20: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:52:19.23 ID:3+P7VsSW0
――[R-side story 1]　沈む

「すいません、長くなりました！　ってあれ？」

　穂乃果と凛がいません。箒が倒れていることから見ると、さぼってどこかへ行ったのでしょうか。

21: ◆b/HYt3CYIk[saga]
2015/08/13(木) 21:54:35.80 ID:3+P7VsSW0
「お疲れ様」

「おつかれ！」

　私が部室に戻ると、絵里先輩と希先輩が待っていました。それだけではなく、みんなも…いや…。

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