12: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/08/13(木) 22:10:04.25 ID:SYGMyPD1o
猫が来る頻度が多くなって、飼い主が彼女をかわいがる風景も多くなった。
「あんたがうちに来てくれたらいいのねー……だって」
猫が得意げに言った。
「そのうちあんたを食ってわたしがこの家のペットになろうと思うの」
「あっそ」
むすっとしながらモモは答えた。もちろん網戸からは距離を取って。
「ねえ、どう思う?」
「無理じゃない?」
ムキになってモモは言った。
「ご主人様はなんだかんだ言ってぼくの方を取るよ。だってぼくの方がかわいいもん」
「それならわたしが勝つんじゃないかな」
「なんで?」
「わたしの方がかわいいから」
その日は自分がどれだけかわいいかを延々と競い合った。
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