21: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/08/14(金) 16:45:06.33 ID:9XUzSbFIo
ある夕べ、モモは網戸から空を見上げていた。
そのはるかな高みでは何羽もの鳥が行き交い、遠く鳴き声を響かせていた。
「どうしたの?」
いつの間にか網戸の向こうにいた猫にモモは答えた。
「別に」
猫はふーん、と言ってその場でごろりと横になった。
「もううちには来なくていいんじゃないの?」
「面白そうなものがあると来ちゃうんだよね」
「……ぼくのこと?」
「そういうこと」
複雑な気分でモモは彼女を見つめた。
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