23: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/08/14(金) 16:46:14.18 ID:9XUzSbFIo
猫は相変わらず片目片耳だけで話を聞いていた。
が、体を半回転させて腹ばいになると、前足に顎を乗せて微笑んだ。
「それくらい問題ないんじゃない?」
「それくらいって……」
ぼくは本気で落ち込んでいるのに。
ますます気分を暗くするモモに猫は言った。
「あんたがどんだけ虚弱だろうと、猫を面白がらせるのには十分だよ。わたしはあんたを見てると狩りたくて狩りたくて仕方がないよ」
「そんなの何の慰めにもならないよ!」
モモは跳びあがって怒った。猫のおもちゃとしての価値なんてどうでもいい!
それでも猫はひるまなかった。
「それならさ、あんたはわたしよりはかわいいんだ。それははっきりしたじゃない? 誇ってもいいんじゃないかなあ」
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