過去ログ - インコ、網戸、それから猫
1- 20
23: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/08/14(金) 16:46:14.18 ID:9XUzSbFIo

 猫は相変わらず片目片耳だけで話を聞いていた。
 が、体を半回転させて腹ばいになると、前足に顎を乗せて微笑んだ。

「それくらい問題ないんじゃない?」
「それくらいって……」

 ぼくは本気で落ち込んでいるのに。
 ますます気分を暗くするモモに猫は言った。

「あんたがどんだけ虚弱だろうと、猫を面白がらせるのには十分だよ。わたしはあんたを見てると狩りたくて狩りたくて仕方がないよ」
「そんなの何の慰めにもならないよ!」

 モモは跳びあがって怒った。猫のおもちゃとしての価値なんてどうでもいい!
 それでも猫はひるまなかった。

「それならさ、あんたはわたしよりはかわいいんだ。それははっきりしたじゃない? 誇ってもいいんじゃないかなあ」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
61Res/24.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice