50: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/08/14(金) 18:45:51.11 ID:9XUzSbFIo
「あのクソババアは俺たちを置いて出ていった。ママなんて呼び方はふさわしくない」
猫は心底怒っているようだった。
「俺たちをかわいがるだけかわいがって、飽きたらぽいだ。信じらんねえ」
「でもかわいがられたことは覚えてるんだね」
モモは小さく微笑んだ。
「好きだったから、忘れられない」
「うるさい!」
猫は力一杯網戸をたたいた。
薄いその隔てが危うく揺れた。
それでもモモは怖がらなかった。
61Res/24.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。